ワコーのカド blog

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『ザ・ミソジニー』という新時代

怪奇映画と恐怖映画の違いを高橋洋は以下のように説明している。

「異界が存在し、そこに入ってしまうのが怪奇映画。自分のいる空間に異界が発生してしまうのが恐怖映画である」

高橋洋監督最新長編『ザ・ミソジニー』(タイトルが素晴らしすぎる)

大傑作を見た。

映画を見てトランス状態に陥ることを、トぶ、キマる、と色んな表現ができるが、僕は「映画と一体化」すると表現したい。

例えばギャスパーノエの『クライマックス』を見ている時の感覚、と言えば想像は容易いだろう。

あのトランス感、ドラッギーな、夢のような瞬間。

これだよ!これこれこれ!

この感覚になりたくて、映画館に行くし、だからこそ映画館は存在しなきゃいけないんだよ!!!

第4の壁があるとしたら、『ザ・ミソジニー』は易々と超えてきた。

映画が自分を侵食していく感覚。

それに身を委ねる快楽と恐怖。

まさに白昼夢。

映画館は暗闇を提供する卑猥で美しい、他に犯されてはいけない神聖な場所なのだ。

では、映画館とは「怪奇」な空間か、「恐怖」を生み出す装置か。

考えてもらいたい。

 

『ザ・ミソジニー

僕は肩を揺らしながら見ました。

マスクで隠れた(暗闇だからあまり関係ないが)口元は緩みまくりのニッコニコ。満面の笑み。

霊的に、オススメです!!!

今日ほどAFFに感謝した日はないね!!

見てくれ!そして、震えろ!!!

じゃあお前何が良かったのか説明しろと?

映像、脚本、音楽音響(館に触れた瞬間5.1chになるのが最高の音響演出‼︎)、美術、なにより役者陣に拍手喝采を送りたい。

横井翔二郎、あなたほどの才能がどこに眠っていたんだ、、!

これが令和に生まれた始祖であり最新のJホラーだ!!!!