小栗康平の『埋もれ木』は何回見ても寝る。
絶対に寝る。
寝ないで全部見たとしても、記憶としては寝ていた時に見た夢として処理される。
映画の理想型。
今改めて見直す。
こういう映画が見たいのだ。
見たことない人は是非見て欲しい。
こういう映画が作りたい。
あ、いや。作りたいと言っても、自分で作りたいとは思わない。
作らせたい。
監督も脚本も編集も自分の中では決まっている。
『埋もれ木』
いいなあ。
全人類に見て欲しい。
おっと、それはファシズムか。
インディーズ映画をたくさん見る人間として生きているけれど、『埋もれ木』を作れる人を求めて生きているだけかもしれない。
1人だけいるんだ。河辺さんだ。
武蔵野時代、「若いやつが小栗康平が好きなんて言うな!」と映写のおじさんに言われた。
今なら意味がわかる。
でもそれが俺なんだなあ。