ワコーのカド blog

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山田杏奈論1

俳優・山田杏奈を認識したのはいつだったろうか。

おそらく『咲』だと思う。

その時はそこまで気に留めなかったのが事実。

あ、この子は!と思ったのは間違いなく『ミスミソウ』だろう。

僕は元々内藤瑛亮のファンであった。

『先生を流産させる会』の暴力に対する描き方の容赦なさは韓国映画に引けを取らないと思っている。

周囲では酷評しか聞かない『パズル』こそ個人的には内藤瑛亮の最高傑作であると思っている。

そこで描かれた暴力は身も蓋もないほどの容赦の無さだった。

大トカゲに生きたマウスを与えるシーンがある。

それを見つめる野村周平夏帆

冒頭のニキビを潰すシーンは『鉄男』へのオマージュ。

ラスト、野村周平の指を高橋和也がぶった斬る。

痛い!

そしてカウントダウンがなんの数字だったかわかる瞬間、映画に恋に落ちる。

エンドロールで踊り狂う夏帆の美しさ。

体育館のカーテンの隙間から溢れる光に照らされる、血まみれのシャツ。

暴力とはなにか?

他人を人と思わないことだ。

ミスミソウ

特報を見た瞬間、これはとてつもない作品が生まれるのではないか?

鼓動が高鳴った。

何度も繰り返し見た。

そこにいたのが山田杏奈だった。

続く