某大御所と飲み会で一緒になる。
東京に出てくる前からその名を知っていた人物である。
「あなたはPのようになっていくんでしょうね」と言われる。
いやあ、どうなんでしょう。
苦笑い。
僕なんて所詮雑用係ですからね。
などと戯ける。
「そう!」とK氏(まあクサカベさんですけど)
「雑用が、必要なの」
そう言われて気付く。あぁ、そうか。
だから俺は俺でいられたのだ。
池袋から新宿まで、二人で帰る。
宣伝のイロハを教えてもらう。
Pも支配人も極端すぎる。
俺はそう思う。
その間に自分はいる。
しかし10年後自分の場所はあるだろうか。
この魑魅魍魎とした世の中で。
自主映画に未来はあるか。
もっと言ってしまえば、自分の食い扶持があるのか。
ない。
が、しかし。
だからこそ、プレイバックで実績を残さねばならんのだ。