毎月触ってもらってる先生に慣れてしまった僕は、受付でその事実を聞き戦慄した。
どんなふうにアナルをいじられるのだろうか。
強引に?それともじっくり?
いつもの先生は中肉中背。
いかにも人のアナルを見ることを生業にしていそうな風貌である。
待つこと30分。
長えなとイライラしつつ、ついに呼ばれる。
“イケメンだ!!”
僕の心は少し高揚していた。
これから、この人にいじられるのだ。
どんなふうに?
ベッドに横になる僕は、普段の恐怖とはまた違った感情を抱えていた。
しかし、悟られてはならない。
決して心を開いてはダメ。
開くのはアナルだけって、決めたんだもん。
ズボンとパンツを腰の位置まで下ろし、触診を待つ。
トクンッ!
脈打つ心臓の音がひときわ大きく聞こえる。
「じゃあゼリーを塗っていきます」
先生の手が僕の肛門に触れる。
ぬるり、とゼリーが広げられていく感覚にゾクゾクする。
ぐっ、っと指が入ってくる。
いつもの先生はグリグリジュポンくらいだが、今日の先生は、長い…!!
しっとりと、肛門の感触を楽しむように、小さく「へえー」と声を漏らしながら、優しく、しかし決して逃さないという男の力でおしりを抑えられている。
ふぅー、ふぅー、ふぅー、、
僕は息を吐くしかできない。
ああ!なんたる辱め!この悪魔!僕をどうしてしまいたいんだ!
触診が終わる。
ニュポンっと指が抜かれる。
まだ終わりではない。
肛門を広げて中を見る工具が挿入される。
はああぁっ!ぁっ!
「はい、ゆっくり息吐いて」
先生は優しく僕の耳元で囁く。
痛い!痛い痛い!!
でも、それだけ?
僕は先生の顔を見れる体勢ではない。
でも、まさか、愉しんでいるのではないか?
体に電流が走り始める。
初めはピリッピリッと軽いものだった。
先生が愉しんでいるかもと思い始めてからはビビビビビっ!!!体に雷が落ちたような。
「終わりましたよ」
先生が言う。
「良い状態ですね。引き続き薬を服用してください」
先生、僕は、先生。。
もう、会えないのですか?先生?
先生に見てもらうことは、できないんですか?
僕はおずおずとズボンをあげる。
じゃあありがとうございました。
頭を下げて病室を出ようとした。
次の瞬間、
ガッ!!
先生が僕の腕を掴む。
えっ??
「あの、さ」
先生が少しほほを赤らめ言う。
「俺の患者にならない?」
え??僕はびっくりしてしまってしばらく動けずにいた。
先生も照れたように、「いや、すげー、良かったから」
せ、、
先生!!!
そのあと会計まで30分待たされてブチギレそうだった。
終わり。