実家に来ている。
2012年に書いた自分の文章があまりに中原中也的で、ダダイズムにあふれたもので、笑ってしまったので載せる。
もしくそまじめに
自分の言葉をこのノートに書きなぐった
としてそれが僕の言葉であるのは
ほんの一瞬なのは目に見えている
この瞬間は未来のくだらない
過去の一瞬で、それはそれは
見苦しいものであろう。
今日は何度も服を汚して
なさけない気持ちで家へ帰ったのさ
そのとたん どうだ
僕は心までとけてじょうはつした
ように部屋をプワプワと
浮かんでいる うすいうすいまくを
ぷるぷるとふるわせて
いかにも弱々しい子犬のように
しかし僕は知っているの
その目は常に真っ赤だ
歯は黄に染まって
頭の中はよどんでいるんだ
キラキラ輝く人をみるたび
愛してくれと叫ばずにいられない
のだ そうだ僕を殺してくれ
終