ワコーのカド blog

ブログブクロ

19歳の栞。

実家に来ている。

2012年に書いた自分の文章があまりに中原中也的で、ダダイズムにあふれたもので、笑ってしまったので載せる。

 

 

もしくそまじめに

自分の言葉をこのノートに書きなぐった

としてそれが僕の言葉であるのは

ほんの一瞬なのは目に見えている

この瞬間は未来のくだらない

過去の一瞬で、それはそれは

見苦しいものであろう。

今日は何度も服を汚して

なさけない気持ちで家へ帰ったのさ

そのとたん どうだ

僕は心までとけてじょうはつした

ように部屋をプワプワと

浮かんでいる うすいうすいまくを

ぷるぷるとふるわせて

いかにも弱々しい子犬のように

しかし僕は知っているの

その目は常に真っ赤だ

歯は黄に染まって

頭の中はよどんでいるんだ

キラキラ輝く人をみるたび

愛してくれと叫ばずにいられない

のだ そうだ僕を殺してくれ